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【就活生必見】大手SIer1年目のリアル

就活

こんにちは。末っ子界No.1破天荒エンジニアのSHOOTです!

私が体験した大手SIer1年目のリアルを包み隠さずお話しします。

「SIerの1年目ってどんなことやるんだろう?」

「SI業界(IT業界)の話を聞いてみたい!」

みたいな方は是非是非参考にしてください。

私は入社1年目で某大手SIer退職を決意し、4月からWeb系の会社で働きます。ミスマッチで1年で転職するのは個人にとっても企業にとっても、非常に悲しいことです。一人でも私のような人を減らすことを願って、入社してこの1年で体験したことをみなさんに共有できれば思います。

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軽く自己紹介&スペック

・旧帝大電気系専攻→インターン経由でSIer企業から内定、入社

・大学院時代にドイツに1年間留学

・海外志向

・小中高大サッカー部所属(経歴は立派な体育会系、中身は生粋の末っ子精神)

・フロンターレファン

・基本何でもなんとかなると思っている


入社を決めた理由

ITへの憧れ・好奇心

大学1年の時授業でC言語を毛嫌いになってITから遠ざかっていましたが、研究でシミュレーションを始めたことをきっかけに、ITに興味を持ちました。コンピュータに命令を与えると色々なものが表現できることに感動しました。未経験ですが、クールで最先端なイメージがあるIT業界で働いてみたいと思いました。

超早期内定

ITに興味を持ってから、とりあえず行動してみようということでSEのインターンに参加しました。後日インターン経由で裏?面談が行われ、超早期に内定を得ました。インターンで出会った仲間や先輩社員が好印象だったのと、特段どうしても行きたい企業は他になかったし、誰もが知る有名な大企業だったので決めました。早く決まったのは大きかった。

勤務地

普通の理系の開発職、研究職の場合、地方勤務のパターンが多かったので、東京のオフィスで働けるのは魅力でした。工場服とかもあんまり着たくなかったので。自社開発とか客先常駐とかはあんま意識してませんでした。

面白い同期

インターンで出会った仲間がとても変人で魅力的(おしゃべりでアクティブな感じ)だったので、こういう人たちがこの会社を志すんだと思ったら、行きたくなりました。そして同大学でSEに内定した人たちも同じく変人だったので、変人の私と価値観が合っているのかなと錯覚しました。

入社から1年の流れ

1年目はどんなことをやったのかざっと振り返ってみます。

入社式→導入研修(〜7月)→配属(〜9月)→現場研修(〜3月)→(私はWeb系に転職(Now!))
最初の2年間は研修扱い(私は1年で辞めましたが)で、配属後半年に1回の合計3回の成果報告会を通してやっと一人前と認められる風土です。しかし研修らしい研修は入社してから最初の4ヶ月弱の期間です。

導入研修

入社式を終え、約1週間後から7月中旬くらいまで導入研修があり、主に営業とSE数百人が研修所に缶詰にされて(洗脳)教育を受けました。内容は名刺の渡し方などの社会人基礎から、ITの基礎知識やJavaのアプリケーション開発だったりです。ITは基本情報技術者くらいの大まかな基礎知識はつくと思われます。もう資格持ってる人は繰り返しの内容なので退屈かもしれません。同期はよく喋り、優秀な人が多く、「アジアのインフラをつくりたい」みたいな意識高い人いっぱいいます。この期間は大学の延長みたいな雰囲気で、毎日定時上がりという夢のような時間です。男女陽キャリア充グループができたり、クラス飲み会が定期的に頻繁に開催されたり、同期の誰々と誰々が付き合ったみたいなゴシップが飛び交ったりしてとても面白いです。ここで横のつながりを作って楽しんだ方がいいですよと会社関係のいろんな人から呪文のように言われます(つまり配属されたらもう楽しめないということ…?w)。皆さんがとっても気になる配属先は、入社して2ヶ月後くらいに本部長たちとの面談を元に、決定されます。SEは都内勤務が多いですが、中には地方に配属される人もいます(1割くらい?)。大企業なので如何に優秀な人でも残念ながら配属が希望通りいかないことは多々あります(半分くらいは配属先が決まった時悲しんでいた印象です)。そこは運とタイミングもあるので、そのことを理解した上で入社しましょう。

配属

歓迎会が最初複数回ありました。最初の2年間は指導員という肩書きを与えられた先輩社員が色々教えてくれます。基本は上司の手伝いとかから始まり徐々に仕事に慣れていく流れだと思います。フロントSEの基本的な仕事は基幹システムや業務システムの開発と保守です(コンサル的なのもある)。基本は保守が多いと思います。既存のシステムのトラブルに対応し、起きたトラブルをお客さんに報告したりします。1年に1回は開発案件を取ってこないとその部門は存続できないと言われているみたいです(稼げないから)。どっちにしても実際にやることはエクセルによる進捗管理と関連した資料作成(ワード・エクセル)と顧客との会議なのでたぶんIT感はあまり感じません。設計とかプログラミングとかは基本関連会社に仕事を依頼するので。ただ、入社時点で技術力がある人は、それ相応の面白そうな部署に配属されてた印象です。企画とか研究所の人と関わる部署とか。配属先の様子は部署によって本当に様々です(業務内容、上司、雰囲気、価値観、働き方)。配属先によって上司や業務内容、部署の雰囲気や勤務地が定まり、これからの会社員生活がどんなものかが決まります。働き方ややりがいを重視する人にとっては大きい企業を選ぶのは配属先を選べないというリスクがあるので、それも踏まえて企業選びすると良いと思います。

ちなみに配属先が上手くいかなかった私の話。私は配属前人事からグローバルな仕事ができる部署に配属と言われていてワクワクして頑張るぞと意気込んでいました。そして待ちに待った配属。「敵を知るにはまずは味方から」なのでまず部内の仕事内容や必要なスキル、稼ぎ方を調べることに。調べが進んでいくうちにあることに気がつきました。「海外の仕事が全くない。。。課はおろか部内にもほとんどない。。。」焦りました。調べを他部署にまで広げ、更に気がつきました。「そもそも海外案件がある部署がほとんどないぞ?」と。蓋を開けたらグローバルのグの字もない超絶ドメスティックな部署でした。正直、インターン経由から超早期内定して選ばれた気持ちになっていて、配属先もきっと優遇してくれるだろうという浅はかすぎる考えを持っていました。期待を自分で勝手に上げといてからの下げでした。自部署はおろか、職業柄グローバルな仕事はないこと分かってから何だかやる気が一気に抜け、抜け殻のようになってしまいました。普段の業務内容は基幹システムの保守でした。私の場合、配属して2ヶ月弱で半年間だけ他の部署に行ってしまうことが決まっていたので、あまり業務には踏み込まず、上司の資料作成の手伝いや現行システムのインフラ構造や見積もり内容、ソースコード(COBOL)を勉強してました。ちなみに最初の2年間は先輩社員一人が指導員という形で仕事のことを色々教えてくれることになっており、研修期間の辛さは完全にこの指導員に依存します。私の指導員は仕事中は厳しい指摘もしてくれつつ、きちんと話を聞いてくれる人間味溢れる素晴らしい方でした。今思うとこの人ともっと一緒に仕事をしてみたかったなと思ったりもしています。この期間勤務地は、通勤往復4時間かかる顧客先に常駐でした。配属で人事に嘘をつかれ、グローバルな部署には行けず、毎日満員電車に往復4時間揺られ、平日の自由時間皆無な状況なかなかにストレスフルでした。しかし半年間実地研修でシステムの開発経験が積めるということだったので、ここはじっと我慢しました。ここから徐々に転職にシフトしていくのですが、転職の経緯は別途記事にするので割愛します。


実習

実際に開発現場のシステムづくりに関わり、技術力を養うというコンセプトの研修です。ただ実際は、人によって内容が大きく異なります。ひたすらテストをする人もいたり、そのまま自部署で通常業務をする人も中にはいました。私は運よく開発案件にアサインされました。基本設計の終盤の時期に加わり、詳細設計、実装(C#, Java)、単体テストを経験できましたので結果としては実りのある研修でした。更にSI業界の想像以上に厳しい開発現場を身を以て体験できたことは良い経験だったのでそこはすごい感謝です。プロジェクト規模が大きすぎて炎上し、上司たちが多忙を極めていたため、基本放置されていましたが。お客さんと毎日のように揉めている、仲間同士にイライラしている、設計書の修正が多すぎてプロジェクト遅延は当たり前、帰りが夜10時を超えるのは当たり前という劣悪な環境でした。これがSI業界、ウォーターフォール開発のリアルな現場なんだと身を以て体験しました。更に職場の雰囲気も昭和っぽく飲みニケーションが大事で、定時に帰ると変な目で見られる感じでした。私は全く気にせず定時で帰ることも多くありましたが、飲み会とかでネタにされてたかもしれませんね笑

私個人が取り組んだことをざっくり言うと、10、11月はVBAで設計書(設計書は全部エクセル)を修正したり、チェックするツールを開発しました。12、1月は詳細設計を任され作成し、2、3月にその機能の実装と単体テストを行いました。そんなこんなで6ヶ月があっという間に過ぎ、無事転職を決めました。

どんな人に向いているか

安定志向

良い給料と福利厚生と安定的な昇給はとても魅力的です。キャリアパスも会社が用意してくれて、レールに乗っかって頑張っていれば安定的にリターンが得られます。サラリーマンとしてとてもコスパが良い環境だと思います。

大規模なプロジェクトにやりがいを見出せる人

将来大規模なプロジェクトをマネジメントすることにやりがいを感じれる人は向いています。そもそもこの業界の構造上大手SIerにいないとマネジメントの機会は得られません。日々の仕事は責任感や納期のプレッシャーは重く、社内もあれこれ気を遣うこともたくさんあるので、かなりのストレスがかかる環境ですが、大規模のプロジェクトに関わっていることにやりがいを見出せる人は日々ポジティブに働けると思います。

体育会系、飲み会好きな人

基本的にヒエラルキー型企業なので、部活などで厳しい上下関係を経験してきた人はすんなり馴染めると思います。平均年齢高めなので、飲みが好きな人とかも飲みニケーションを好む上司も多いので合うと思います。

どんな人に向いていないか

海外志向

海外志向がある人は、グローバルに働ける部署に行ける可能性が低いのでやりたいことがずっとできないリスクがあります。そもそもSIビジネスは現在のところ、海外進出できる競争力があるとは言えません。海外志向が強い人は他の選択肢をお勧めします。

日々の働きやすさを重視している人

顧客先常駐スタイルが多いし、古くて非効率な開発手法を用いているため、トラブルが異常に多く起こり、職場の雰囲気が良くなることはあまり多くないとききます。同期や先輩の話でも正直、仕事の愚痴しか聞いたことがありません。苦労が多い分、プロジェクトをやりきった時の達成感は素晴らしいものがあるのは事実ですが、日々の働きやすさや職場の雰囲気を重視している人は少し居心地が悪く感じるかもしれません。仕事は辛いものと割り切ってる人には向いてると思います。

技術志向

普段の仕事でコードなんてほぼ書かないですし、職場で技術の会話なんて皆無です。コード一つかけない人、ITにそこまで関心がない人なんて職場にゴロゴロしてます。しかも会社としても技術屋より、マネージャーを評価する風潮があります。なぜならマネジメントは会社の利益に直結するからです。なのでITの技術を高めていきたいという技術志向の人にとっては正直良くない環境です。

以上、1年間で体験したことをざっと振り返ってみましたが、あくまで私からみたSI業界です。とても狭い視点だと思います。何にしても大事なのは興味がある対象を調べ続けること、本気で考え続けることです。そうすれば私のような1年で転職することは避けられると思います。

もっと詳しく話を聞きたい人、悩んでいる人はツイッターなりで気軽に相談してください。



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