こんにちは。SHOOT(@Shoot58153748)です!
タイトルの通り、SI業界からWeb業界に来てから感じたことをそのまま記事にします。
テーマは
「エンジニアの価値」
について話していきます。
エンジニアの価値の定義はわりと曖昧ですが、
「企業のエンジニアに対する評価」
という感じで聞いていただければと思います。
目次
SI業界におけるエンジニアの立ち位置は?
僕が新卒で入社した大手SIerは、いわゆるSIピラミッドの頂点に位置する元請け企業。
僕のブログにたどり着いたあなたならご存知かもしれませんが、
SI業界は受託開発がメインビジネスで、
元請け企業を頂点としたSIピラミッドが形成されています。
悪い言い方をすると、いわゆる「多重下請け構造」が常態化していて
業務分析などの上流工程は元請け企業である大手SIerが担当
設計や実装などエンジニアリングの部分は下請け企業が担当します。
しかも下請け企業は1次、2次といった具合に
依頼を受けた下請け企業はマージンを抜いて、更に下請けに仕事を流していきます。
マージンを抜いて下の企業に投げる構造のため、
必然的に下流工程になるほど待遇は悪いです。
そうです。
SI業界では(設計、実装部分を担当する)エンジニアの価値は低い。
これは周知の事実であり、研修期間で常駐していた開発現場でも実際に身を以て体験しました。
大手SIerでの体験は過去に記事にしています。
僕は結局元請け企業というSI業界の中では最も恵まれた環境を捨て、
企業間のヒエラルキーが存在しないであろうWeb業界でエンジニアになりました。
入社前のWeb業界のイメージはこんな感じでした。
Web業界は全て自社でエンジニアを抱えている!
SI業界のIT土方みたいなヒエラルキー構造はない!
エンジニアの価値は高い!
Web業界に入って実際どうだった??
部署によっては多少外部に投げてる部分はありそうだけど、
多重下請け構造は確かにあまりみられませんでした。
これは入社前に見込んでいた通り。。。
でしたが、
業界が変わってもエンジニアの立ち位置の本質的な部分は変わっていないように感じました。
契約形態によるヒエラルキー
企業間のヒエラルキーは確かになくなりました。
ただ、ローカルな部分に目を向けると明確なヒエラルキーが存在しました。
それは「契約形態」です。
Webの開発現場は様々な契約形態の人が入り乱れて開発しています。
正社員、契約社員、派遣社員、業務委託社員…
働いているときはもちろん肩書きなんて全く気になりません。
しかし、ちょっと外から開発現場を見ると
同じ職場の中で同じ目的に向かって頑張っている人たちが
社会的に肩書きを区別されている。
どっちの方が幸か不幸とか、誰のせいとかはないありません。
ただ個人的には
仕事内容は同じなのに、肩書きによって待遇が変わるのは
あまり良い気はしないです。
SIピラミッドはないですが、
結局は、違った形でヒエラルキー社会なんだという現実を思い知りました。
これはエンジニアの立ち位置とあまり関係ない話だったかもしれません。
エンジニア軽視の意識
「エンジニア軽視」の意識はSI業界でもWeb業界でも
変わってないように感じています。
具体的に「エンジニア軽視」を感じたエピソードを2つほど紹介します。
エピソード1:マネージャーの発言
うちのチームには、超有能な東大のインターン生が一人います。
彼は一応営業職ですでに内定をもらっているのですが、実はエンジニアに興味を持ちはじめており(僕と一緒にいる影響?笑)、
営業からエンジニア転向をわりと真剣に考えています。
上司と1対1で話す機会が会った時に、彼の話になりました。
僕は世間話の感覚で軽く話します。
「彼はエンジニアにも興味があるみたいですねー」
それに対してマネージャーはこう言いました。
「彼には楽な方(エンジニア、ただの物作り屋)に逃げないで、人間に対して能力を発揮できる人材になって欲しいよね」
その時は軽く受け流しましたが、
マネージャー(会社)の根本的な意識としてエンジニアの価値は低いんだなっと思った瞬間でした。
エピソード2:営業マネージャーの発言
仕様やスケジュールを巡って営業マネージャーとエンジニアが話していた時の話です。
話はヒートアップし、なぜだか営業からエンジニアが責められる展開に。
最後のひと推しとして放った一言が今でも忘れられません。
「もの作るだけじゃ売れないからさー」
もの作るだけじゃ売れないからさー…
もちろん当然のことです。正論です。正論ですが、、
あの時の気迫と吐き捨てるような態度、、、
心の底では、「所詮物作りだろ」と見下しているような感じを受けました。
(※実際には違う可能性あり)
これら2つのエピソードはもちろんポジショントークも多分に含まれているでしょうが、
世間のエンジニアに対する見方とそこまで相違ないと思います。
IT土方なんて言葉もありますしね。
Web業界でもエンジニアの潜在的な扱いは過去の価値観と変わっていません。
超できる先輩エンジニアでさえも
「エンジニアは所詮企業に使われて終わるだけ」
ってボヤいていたのを聞いたことがありますw
冷静に考えれば営業>エンジニアになるのは当たり前
ただ、冷静に考えれば営業が評価されるのは当たり前かなと思います。
会社の売り上げに直接的に貢献しているから
営業が案件を取ってこないと、
如何に優れたエンジニアを揃えていたとしても
そもそも売り上げのパイは増えていきませんよね?
会社からしたら営業が数字取ってきたら貢献度が分かりやすいですし
身を粉にして企業の売り上げを泥臭く伸ばしてくれるまさに企業戦士。
その証拠に営業は必ず正社員です。
それに営業しんどいですしね。。。
会社のために尽くしてくれる営業への評価が高まるのは
至って当然のことです。
まぁいわゆる受託脳になってしまっていると営業重視の傾向になると思います。
営業が取ってきたパイ(売り上げ)ありきで、
そこから「コストがどうだ〜」「利益がこのくらい〜」みたいな感じで利益を取っていきますからね。
クライアントありきのシステム開発においては、
言ってしまえばシステムの細かい技術的なところよりも
価格交渉力とかの方が圧倒的に大事なんです。
大手SIerなんかは技術寄りのエンジニアに対する評価があからさまに低いです。
技術部隊の人事異動なんか見てもエンジニア軽視具合が透き通って見えます。
まとめ
結局、SI業界でもWeb業界でも
ビジネスモデル、人々の意識が変わらない限り、
エンジニアの立ち位置は「ただのモノづくり屋」
相対的に低いと感じます。
もし会社でいっぱい給料をもらいたいなら、
営業や金融、商社マンになるのが賢明かもしれません。
ちょっと自虐的な記事になってしまいましたが、
個人的には全く気になりませんw
むしろスキルを武器に世界中で働けるポテンシャルがある魅力的な職業ですから^^
今後もWebエンジニアあるあるや実体験、現場のリアルを
発信していけるように頑張ります!!
それではまた!
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